ChatGPTを使い始めたころは、分からないことを質問して答えてもらうだけでも十分便利です。でも、長く使っていると少しずつ使い方が変わってきます。
「これは次のチャットでも覚えていてほしい」
「話が長くなりすぎたので新しいチャットへ移りたい」
「説明ではなく、実際に画像やコードを作ってほしい」。
今回は、そんなときに知っておくと便利な3つの使い方をまとめます。
1.覚えておいてほしいことは「記録して」と伝える
ChatGPTとの会話の中には、その場限りの話と、これからも覚えておいてほしいことがあります。
たとえば、「WordPress初心者向けの記事では、専門用語を詰め込みすぎないでほしい」という方針を、今後も続けてほしい場合です。
そんなときは、会話の途中で、
今後、WordPress初心者向けの記事は、専門用語を詰め込みすぎない方針で。記録して
と、はっきり伝えます。これをメモリといいます。
大切なのは、何を覚えておいてほしいのかを具体的にすることです。
「これ覚えて」だけでも通じることはありますが、後から使うことを考えると、残したい内容を短くまとめて伝えるほうが分かりやすくなります。
ただし、メモリは長い会話を丸ごと保存しておくためのものではありません。
「好み」「いつも使う方針」「今後も変わらない設定」など、別のチャットでも役立つことを覚えてもらうために使うのがおすすめです。
2.チャットが長くなったら「引き継ぎメモ」を作る
一つのチャットで長く作業を続けていると、会話がどんどん長くなります。
サイト制作や小説、プログラムなどを一緒に作っていると、これはかなり起こりやすいことです。そんなときは、無理に同じチャットを使い続けず、新しいチャットへ移ります。
その前に
このチャットの内容を、次のチャットへ引き継げるようにまとめて
と頼んでみましょう。たとえばサイト制作なら、今作っているもの、すでに完成したもの、決定した仕様、解決した問題、まだ解決していない問題、次にやることなどをまとめてもらいます。
その文章を新しいチャットの最初に貼り付けて、「この続きからお願いします」と伝えれば、作業を続けやすくなります。
ここで「メモリ」と「引き継ぎメモ」を使い分けます。
普段から覚えておいてほしい好みや方針はメモリ、長い制作作業の経過は引き継ぎメモと考えると分かりやすいでしょう。チャットは物置ではありません。何でも一部屋へ押し込めば、いつか必要なものを探すほうが大仕事になります。
3.作ってほしいものは最初の一文ではっきり伝える
ChatGPTに何かを作ってもらう場合は、最初に「何をしてほしいのか」を短く伝えるのがおすすめです。
たとえば画像を作ってほしいなら、「この条件で画像を作ってください」。コードなら、「次の仕様でWordPress用のCSSを書いてください」。完成したファイルまで必要なら、「この修正を組み込んだZIPファイルを作ってください」というように、最初に目的を書きます。そのあとに細かな条件を続けます。
「相談」と「制作」は少し違う
たとえば、「こういうWordPressスキンって作れる?」と聞いた場合、ChatGPTは「作れます」と説明したり、作り方を提案したりするかもしれません。
一方、「この仕様でCocoonスキンを作って、ZIPファイルにしてください」なら、欲しいものがかなり明確です。
画像でも、「こんな感じの絵はどう?」なら相談ですが、「この条件で絵を描いてください」なら画像を作ってほしいという依頼になります。
ChatGPTがこちらの意図を推理する必要が少ないほど、目的に合った回答を得やすくなります。
頼み方は「目的→条件→禁止事項」の順に
何かを作ってもらうときは、次のような順番にすると整理しやすくなります。まず、
1.「WordPress用のスキンを作ってください」と何をしてほしいかを伝えます。次に、
2.「白を基調にして、ポイントカラーにはスカイブルーを使ってください」と条件を伝えます。さらに、
3.「レイアウトや文字サイズは変更しないでください」と、してほしくないことを指定します。
必要なら最後に、
4.「このスクリーンショットのデザインを参考にしてください」と資料を渡します。
長い依頼でも、最初に目的が分かれば、その後の条件を「何を作るための条件なのか」として読み取りやすくなります。
ChatGPTに全部覚えさせようとしなくていい
ChatGPTを使い込んでいくと、「全部覚えていてほしい」と思うことがあります。でも、すべてを一つのチャットやメモリへ詰め込む必要はありません。
1.長く使う好みは記録する。
2.長い仕事は引き継ぎメモを作る。
3.新しい依頼では最初に目的を明確にする。
この3つを使い分けるだけでも、かなり扱いやすくなります。
ChatGPTとの付き合い方は、何か特別な命令文を暗記することではありません。「これは覚えておいて」「ここまでをまとめて」「今日はこれを作って」と、人に仕事を頼むときと同じように目的を整理して伝える。それだけでも十分です。
コメント